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NZドル相場について
カテゴリ: ビジネス、経済とお金 | 株と経済 | 外国為替、FX

昨日ぐらいからぐんと円高になってきました。アメリ …

2007年11月09日 Q.質問
昨日ぐらいからぐんと円高になってきました。アメリカドルに対して円高になるのは分かるのですが、その他の国(ユーロ、カナダドル、豪ドル、NZドル)などについても円高にふれているのはなぜでしょうか?円が強くなる要素が分かりません。分かる範囲でいいので、解説お願いします。
2007年11月11日 A.回答
おそらく、今まで円安が行き過ぎていたからではないでしょうか。日本経済の強さ、例えば企業業績は成長を続けているのに円は売られすぎてきました。背景には、ヨーロッパやアジアの新興国や他の国々の経済発展が日本に比べてずっと大きく、世界のお金や投資の流れがそれらの国へと向かっていたことがまず一つ。国内の問題として日本は長い不況の影響がつい最近まで残っていて、デフレを完全に脱却できずに来たことと不良債権の処理がなかなか進まなかったことで、金融緩和、ゼロ金利政策や量的緩和策をとってきており、その名残で未だに低金利です。90年代不況時の財政大盤振る舞いの結果国と地方の借金が膨大なものとなっているため、利払いの軽減という意味でもゼロ金利・低金利はこれまでメリットがありました。小泉改革(経済の面では実質的には竹中改革)によって不良債権の処理が進み、また中国をはじめとする近隣諸国の高度経済成長やアメリカの住宅を中心とするバブル好景気のために日本からの輸出も大幅に増加したなどのおかげも手伝って、景気回復に向かい、2005年後半の株高などもあって国内の需要も増えはじめました。ですがまだ病み上がりの日本経済としては景気のけん引役である外需に頼り続けるには円安の方が他国にとって日本の製品が安いため売れ行きが良くなり、日本にとっても都合が良かったといえます。一方、日本の低金利政策よる諸外国との金利差を利用して、安い円を低金利で借り、金利の高い国の通貨で運用するキャリートレードが盛んになり、その運用額はかなり大きいものとなっていました。ところが、昨年からアメリカの住宅バブルが崩壊し始め、いわゆるサブプライムショックが起きると世界の金余り資産は次第に株や債権から資金を原油や貴金属など商品相場へとシフトしてそれらの価格を押し上げました。背景としては経済発展が世界で進み資源の争奪戦が激化していること、イラク戦争の長期化や他の中東情勢の問題で原油の供給不安があることなどもあって、それによっても原油は大きく上昇、さらにバイオエネルギーの開発で穀物の値段が世界的に上昇、そこへきて最近サブプライムで損失を出したヘッジファンドや政府系ファンド、潤ったオイルマネーが投機に走り、ますますそれらの価格を吊り上げています。その流れは日本の株価を世界の中でも比較的大きく下げさせることにもなりましたし、安部政権以来の政情不安定の評価も株安要因となりました。ですが、ここへきては、直接サブプライムの不安が欧米に比べて少なく、企業の業績もこの中間決算で続々増益の会社が出ているため、その経済力に目をつけた投機資金などが円を買う動きに出始めたことも考えられます。もちろん日本は外需に頼ってきたため自動車や電気・ハイテクなどはアメリカの景気後退により売れなくなる不安はありますが、自動車は欧州や発展途上国への売り上げ増でかなりカヴァーできており、一概にマイナスばかりではないということもあります。そして最初の話に戻りますが、ドルこそは円と同様「ニ弱」と呼ばれて共に他国の通貨にて対して下落してきたため、対ドルではあまり円安ではないですが、他の通貨に対しての円は1985年のプラザ合意(=変動相場制への移行)以前の水準にまで安くなっており、これはかなり異常なことでした。つまり日本のような経済大国の通貨が他国で発展途上国並みの価値しかない状態といえます。為替はいろいろな要因が加わって必ずしも経済の実態を反映しない数字になりがちとはいえ、ずっと異常な状態が続けばいつか是正の動きが出るのはむしろ当然な流れといえます。私は日銀があと少し金利を上げればキャリートレードの解消もさらに進み円高の流れは加速し、一時的には経済や株価にはマイナスでも長い目で見れば大きなプラスになると見ています。外人にとっては円高進行は為替差益が出ますし、日本にとっては原材料の高騰によるプッシュインフレ要因を円高が吸収してくれます。これは輸出企業にとってもプラス面ですし、国内の企業にとってはまさに救世主です。そうすればますます外人の日本株買いを誘うことにもなり、戦後の円高期はほとんどの場合株高だったのと同様になってくるのです。株が上がれば儲けた国民もモノを買うので内需もさらに上向きます。需給が逼迫すればインフレを抑えるために更に利上げの必要が生まれ、そして更に円高になり、円高が進めば株に外人買いが集まり、国民が株で儲かると内需も伸びると、経済の好循環になるはずです。こう考えて見ますと利上げは円高・株高・内需拡大の循環を引き起こし、そのメリットは国債の利払い増加のマイナスより多いと思います。このように、円高は良さが分かる人たちには望まれていることでもあるのです。ただし、土地バブルと株の行き過ぎたバブルが起きないよう当局の引き締めのタイミングが大切だと思います。

 

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